宮城長沼。ヨーロピアンスタイル鯉釣り。

インプレ・メモ
野村さんのカープフィッシングは、日本の一般的な鯉釣りとは異なり、事前の調査と計画を重視するスタイルです。野村さんはまず魚群探知機を使って水深や底質、水温、魚の反応を確認し、鯉が集まっていそうな場所を探します。有望なポイントを見つけるとマーカーを投入し、その周辺にボイリーと呼ばれる専用の餌を撒いて「餌場」を作ります。すぐに釣るのではなく、まず鯉を寄せることが重要な工程になっています。
仕掛けは、鯉が餌を吸い込んだ際に自動的に針掛かりする「ヘアリグ」と呼ばれる考え方を採用しています。針には直接餌を刺さず、針の近くにボイリーを取り付けます。さらに少し浮力を持たせた餌を使い、鯉が自然に吸い込みやすい状態を作ります。鯉が餌を吸い込むと、重りの重さを利用して針が口の中に掛かるため、釣り人が合わせを入れる必要はありません。
また、針の周囲にはPVAバッグという水に溶ける袋を使用します。この袋の中には粉状の集魚材や細かい餌を詰めておき、仕掛けと一緒に投入します。水中で袋が溶けると、その場所にだけ集魚効果の高い餌が集中して広がり、針の付いた餌を鯉に発見させやすくなります。
実際の釣りでは、数本の竿を狙ったポイントへ正確に投入した後は、アラーム付きのバイトアラームに任せて待機します。鯉が走るとラインが引き出され、アラーム音でヒットを知らせてくれます。釣り人はアラームが鳴ってから竿を持ち、魚とのやり取りを始めるため、待ち時間はテントで休憩したり食事をしたりしながら過ごします。
野村さんは小型の鯉が釣れた後、より大型の魚を狙うために餌のサイズを大きく変更しています。小さい餌は数多くの魚に食われやすい一方で、大きなボイリーは大型魚を選んで狙う効果が期待できるためです。つまり、この釣りでは単に餌を投げて待つのではなく、魚探で場所を見つけ、撒き餌で魚を集め、仕掛けや餌のサイズを調整しながら大物だけを狙っていく戦略的な釣り方が中心となっています。