PE1.2号ラインでスタッガリングスイマー 125S ジェットブーストを扱うヒラスズキタックル【スタッカート 170MHSS-HX】

インプレ・メモ
### 根府川大根で17フィートの狂気を試す
まあ、正直に言おう。スタッカート170MHSS-HXを初めて手にしたとき、「これは失敗したかもしれない」と思ったのである。17フィート、約5.2メートル。ロッドケースから出して組み立てるだけで汗をかいた。ガイドが30個もあるストローセッティングで、ラインを通すのに10分以上かかる。根府川大根の駐車場で、俺は何をやっているんだと自問自答したわけだ(笑)。
とりあえず磯に降りて、最初の一投。振りかぶった瞬間、その重さに腕が悲鳴を上げた。が、スタッガリングスイマー125Sは信じられない飛距離で沖へ飛んでいく。軽く振っただけなのに、である。これがロングロッドの飛距離か、と妙に感心してしまった。
### 長さが生む圧倒的なアドバンテージ
この日の根府川は風が強く、サラシが良い感じに出ていた。足場は決して良くない。波が被るポイントもあり、通常なら一歩下がって安全マージンを取るところだが、このロッドなら話は別だ。
11フィートのロッドより6フィート分、つまり約1.8メートルもリーチが長いわけである。これが何を意味するか。危険な位置まで出なくても、瀬のギリギリまでルアーを通せるのだ。ティップポジションが高く取れるから、ラインが瀬に触れにくい。根掛かりのリスクも減る。空海ブリング130を磯際まで引いてきても、ロッドの長さのおかげで最後までしっかりアクションさせられた。
ちなみに、トレースコースの修正幅が広いのも予想外のメリットだった。多少流されても、ロッドを大きく振ることでルアーの軌道を強制的に変えられる。これ、短いロッドでは絶対に無理な芸当である。
### ヒット、そして長竿の真価
2時間ほど粘って、ようやくバイトが来た。空海ブリング130に出たのだが、これが良型。瀬際で掛けてしまい、一瞬ヤバいと思ったのである。が、ロングロッドの「溜め」が効いた。
魚が突っ込むタイミングで引き波が重なる。短いロッドなら反発が強すぎてフックアウトするか、最悪ラインブレイクだ。だがスタッカートは、その長さゆえにしなやかに曲がり込み、衝撃を吸収してくれる。ライン角度も高く保てるから、根ズレの心配も少ない。ブラストLT4000-CXHとアバニシーバスPE1.2号、ショックリーダーFC25lbの組み合わせも問題なく機能した。
魚を寄せる際も、ロングリーダー(俺は3メートル取っている)の恩恵をフルに受けられる。水際から距離を保ったまま、リーダーを掴んで取り込める。これ、安全性が段違いに高いのである。
### 正直、万人には勧めない
ただし、デメリットも山ほどある。まず重い。2時間振り続けて、腕がパンパンになった。50代の俺には正直キツい(笑)。キャストスペースも広く必要だから、使える場所が限られる。操作性も11フィートには到底及ばない。
それでも、このロッドを必要とする人間がいる。俺みたいな「安全第一だが、攻めの釣りもしたい」という、ちょっと矛盾した欲求を持つアングラーだ。危険な磯で、一歩引いた位置から大胆に攻める。これを可能にするのが、この狂気じみた17フィートなのである。
まあ、初心者には絶対勧めない。中級者でも躊躇するレベルだ。だが、ロングロッド狂を自認するなら、試す価値はある。根府川のような厳しいフィールドでこそ、その真価が分かるロッドだと思っている。
※岸本雅人は架空の人物であり、このコンテンツは複数の信頼性の高い情報の分析、総合、判断に基づき作成されています。
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