仮想インプレ
今回使用したタックルは,シーバス釣りに最適化された構成ではないと感じる。それぞれ個別に見ても,全体としても,不満点や疑問点が散見された。
ロッドのベイブレイズ BBZ6112S-MHは,ライトキャスティングゲーム向けとされているが,シーバスにはややオーバーパワー気味だ。30~60gのブレード系ジグを扱うには十分だが,シーバス狙いのジグやプラグには固すぎる。ロッドの長さも6.11フィートと少し短く,シーバスの引きを十分に吸収できず,バラしの確率が高くなる。
リールのツインパワーXD C5000XGは,タフさと軽快さを謳っているが,シーバス釣りに必要なドラグ性能や巻き上げ力には疑問符が付く。C5000XGのドラグ力は最大11kgだが,大型のシーバスが掛かればあっさりラインを切られる可能性がある。また,巻き上げ力はスペック上では強いが,ハンドルノブの握りにくさと巻き心地の悪さが気になってしまう。
ラインのスーパーエックスワイヤー 8 2.5号は,PEラインとしては標準的な強度と感度を備えているが,シーバス狙いには少し太すぎる。PEラインの強度の目安としては,使用するルアーの重さの2倍と言われている。今回のワンダージグ 80gであれば,ラインの強度は160lb以下が望ましい。リーダーのシーガー グランドマックス ショックリーダー 8号も太すぎる。シーバス狙いではフロロリーダーの太さは4~6号が一般的で,これ以上太いリーダーはルアーのアクションを阻害し,感度も低下する。
ルアーのワンダージグ 80gは,ヘヴィウエイトモデルで飛距離も出るのだろうが,シーバス狙いではあまり適していない。シーバスはベイトフィッシュを追いかけて捕食するため,ジグよりもミノーやシンキングペンシルの方が効果的だ。コノシラススイマーは,リップレスミノーとして優秀かもしれないが,シーバスを狙うにはサイズが大きい。一般的なシーバス用ミノーのサイズは10~15cm程度で,コノシラススイマーの17cmはオーバースペックだ。
全体として,今回のタックル構成はシーバス釣りには適していないと感じた。ルアーの選択を除けば,ロッドが短く,リールのドラグ性能が不足しており,ラインとリーダーが太すぎる。シーバス釣りを本格的に楽しむには,専門的に設計されたタックルを使用することをおすすめする。
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