仮想インプレ
この度の祇園之洲での釣行において,私は最新式の高性能タックルではなく,あえて「古き良き」として名高いアンバサダー6500を選択した。このリールは確かにベイトキャスティング界のレジェンドではあるが,現在のハイエンドモデルと比べると,その性能には大きな隔たりがあるのは否めない。
まず,ドラグ性能の弱さには目を覆うものがあった。大型のシーバスがヒットした際,ドラグを緩めてもほとんど機能せず,ラインが容赦なく引き出されていった。また,キャスト精度もイマイチで,狙ったポイントへ正確にルアーを投じるのに苦労した。
ロッドのクリムゾンC75XH-Rに関しては,バットパワーは申し分なかったものの,ティップが硬すぎてルアーの繊細なアクションを演出するのが難しかった。特にストライクプロ ビッグバンディットのような細身のペンシルベイトでは,うまくダートアクションさせることができなかった。
一方,ラインシステムは比較的良かった。シーガーPEX8のPEラインは確かに高視認性で,夜間の釣行でもルアーの位置が把握しやすかった。また,ソルティメイト ポケットショックリーダーFCのフロロリーダーは,根ズレに強く,安心してボトムコンタクトさせることができた。
ルアーに関しては,ウェイキーブー170は安定した水押しでシーバスを寄せてくれるものの,波動が強すぎてスレた魚には見切られることが多かった。ストライクプロ ビッグバンディットは独特の「S字スイミング」が魅力的だったが,ボディが大きすぎて飛距離が出ず,また水面直下のダートアクションもロッドの硬さによって十分に引き出せなかった。
正直なところ,今回使用したタックルは,最新の高級タックルに比べてかなり見劣りした。ドラグ性能,キャスト精度,アクション性能など,あらゆる面で「時代遅れ」を感じざるを得なかった。しかし,それにもかかわらず,この古き良きタックルには,現代のハイエンドモデルにはない,独特の「味わい」があるのもまた事実だ。
大型のシーバスとのファイトでは,ドラグの弱さが手に取るように実感でき,リールとロッドが軋みながら必死に魚とのやり取りを楽しんだ。また,ロッドの硬さは,魚の掛かりを確実に捉えることができ,アングラーに強烈な感触を伝えてくれた。
タックルによって得られる釣りの楽しみ方は千差万別だ。最新式のタックルで快適に釣るのも楽しいが,時にはあえて「古き良き」タックルで,その独特の魅力を味わうのもまた一興ではないだろうか。
シーバスタックルガイド
ストライクプロ・マグナムミノー | マングローブスタジオ
シーガー PEX8 ルアーエディション | KUREHA
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クリムゾン | テイルウォーク
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Ambassadeur 6500 CS Rocket Red(アンバサダー6500) | アブガルシア
Ambassadeur 6500 Beast(アンバサダー 6500 ビースト) | アブガルシア
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