仮想インプレ
さて,今回の釣行に使用したタックルについて,インプレッションを述べていきたいと思います。
まず,ロッドはSHIMANOの「エンカウンター S110M」です。このロッドの11フィートという長尺は大遠投を得意としているが,果たしてその実力を引き出せる環境でなければ無力に感じてしまうことが多いです。特に足場の高いポイントでは,平易に扱える反面,取り回しの難しさが目立ちます。数回のキャストで手首が疲れてくるのを感じ,ロッドの軽さやシャープなフィーリングに期待を寄せたところでそのバランスを崩しがちでした。また,全身でターゲットをコントロールするというオートマチック感覚は確かにありますが,しなやかさが必要なシーンでの使い勝手はあまり良くありませんでした。せっかくの「スパイラルX」テクノロジーも,特定のアクションにはマッチしない印象を受け,もっと万能性を求めたくなります。
次にリール,同じくSHIMANOの「ナスキー C5000XG」。このリールは確かにコストパフォーマンスが良いと評判ですが,実際に使用してみると少し物足りなさが残りました。HAGANEギアの採用でハードな使用にも耐えられるはずですが,やはり回転時の滑らかさでは高級機に劣ります。特に巻き始めに感じる重さがネックで,アングラーとしての疲労感が増す要因になってしまいました。また,サイレントドライブやコアプロテクトの防水機能は良いですが,実践で感じる「安定感」には若干の問題があると感じました。使い込むうちに軽快さがなじむ場面もある一方で,大物をかけた際のドラグ性能には頼りなさが漂いました。
そして,ルアー選びに関して。エイムスの「アローヘッド 120S」については,対ヒラスズキとしての開発理念がうかがえますが,マルスズキやヒラメ,青物まで対応しているとのこと。しかし,個人的にはその多様性に欠ける部分を感じました。特にシイラやワラサを狙う際には,もっと特化したルアーの方が釣果を上げやすいように思えました。次に使用した「ピース 80S」は,リップ付きシンキングペンシルとしてスローに引ける特長を持っていますが,やはり他のルアーと比較すると飛距離でのアドバンテージを感じづらく,その中での適切なアクションを探すのに苦労しました。さらには,ダウンサイジングモデルとしての特性が活きる状況もありましたが,ローコストで手に入れた感が拭えず,真剣に釣りをする際には少し頼りない気持ちが残ります。
総じて,田代島という魅力的なフィールドで,SHIMANOのタックルを使って釣りを楽しむ一方で,その性能には期待と不満が交錯する結末となりました。質の高い釣りを求めるなら,さらなる投資が必要かもしれません。この釣行を経て,次はもう少し上のクラスを試したいと思わせるのが正直なところです。
シーバスタックルガイド
ARROW HEAD LEAN | エイムス
ARROW HEAD | エイムス
p-ce 100 | ima
p-ce 60S | ima
エンカウンター | SHIMANO
ナスキー | SHIMANO
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