鮎をルアーで釣る~アユイングの世界
友釣りからアユイングへ
鮎釣りのもっともメジャーな釣法といえば友釣りである。これは一種の泳がせ釣りであるが泳がせるのは鮎自身であり、野鮎のナワバリにオトリ鮎を送りこんでこれを追い払おうと体当たりしてくる野鮎を掛けバリで掛けてしまおうという釣りである。
鮎は鮎が自分のナワバリに入るのを許さない。とすれば本物の鮎ではなく鮎をイミテートしたルアーを送り込んでも同様の釣りは成立するのではないか。という発想から誕生したのルアーフィッシングがアユイング(キャスティングアユ)である。友釣りと比べると仕掛けがシンプルでオトリを事前に購入する必要もないため手軽に楽しむことができ近年人気急上昇中の釣りとなっている。
アユイングルアー
アユイングミノー(DAIWA)
アユイング専用に設計されたミノー。腹部のアイに自動ハリス止めがついておりそこに友釣り用イカリバリを装着することで使用可能となる。リップ下のアイはチューニング用で状況に応じてシンカーを装着することができる。カラーバリエーションはアデルギラギラアユオレンジベリー、アデルチャートバック縄張りアユ、アデルナチュラルアユ、アデル黒サビアユ。
エスケード(PALMS)
キャスティング鮎専用ルアー。カツイチ製のチラシバリ標準装備ですぐに使うことができます。カラーバリエーションは、アユ、スケールアユ、ブレードアユ、マットアユなど。
REAYU リスケード(PALMS×カツイチ)
エスケードを友竿でも使用できるようにチューンしたルアー。カラーはキラキラ鮎、マット鮎。
REAYU 125S(カツイチ)
先駆的鮎釣りルアー。ルアータックルでも使えるが友釣りタックルでも使用することが可能。野鮎に警戒心を与えないサイレント設計。カラーバリエーションはシルバー鮎、イエロー鮎、プレミアム鮎など。
大きさの比較
品名 | 長さ(mm) |
---|---|
アユイングミノー94SF | 94mm |
アユイングミノー110SF | 110mm |
エスケード EC-80MDF | 80mm |
エスケード EC-100MDF | 100mm |
リスケード 100F | 100mm |
重さの比較
品名 | 重さ(g) |
---|---|
アユイングミノー94SF | 8.0g |
アユイングミノー110SF | 11.2 g |
エスケード EC-80MDF | 7.5g |
エスケード EC-100MDF | 13g |
リスケード 100F | 13g |
価格の比較
品名 | 定価(円) |
---|---|
アユイングミノー94SF | 1,180円 |
アユイングミノー110SF | 1,280円 |
エスケード EC-80MDF | 1,350円 |
エスケード EC-100MDF | 1,450円 |
鮎ルアーに使えるロッド
現在のところ様々なロッドが使用されているようである。鮎竿や延べ竿を使い友釣りのスタイルのまま釣る人もいるがアユイングといった場合トラウトロット、バスロッド、エギングロッド、シーバスロッドなどのルアーロッドが使用されることが多い。また近年ではダイワのアネオステージやパームスのアルティバなどアユイング専用のロッドも発売されている。
スピニング用
品名 | メーカー | 適合ウェイト | ライン |
---|---|---|---|
アユイングX 90MLS-S | DAIWA | 3-21g | 3-10lb/PE0.4-0.8号 |
ネオステージAY 90MLS-4・S | DAIWA | 3-21g | 3-10lb |
Altiva ALGS-86L | PALMS | 5-15g | 4-8lb/PE0.4-0.8号 |
ベイト用
品名 | メーカー | 適合ウェイト | ライン |
---|---|---|---|
アユイングX 90MLB-S | DAIWA | 3-21g | 3-10lb/PE0.4-0.8号 |
ネオステージAY 90MLB-4・S | DAIWA | 3-21g | 3-10lb |
Altiva ALGC-86L | PALMS | 5-15g | 4-8lb/PE0.4-0.8号 |
鮎ルアーに使えるリール
使用するラインはPE0.4~0.8号、フロロカーボン3~8lb程度なのでそれに対応した一般的なリールを使用することができます。
スピニングリール
品名 | メーカー | ギア比 | 最大ドラグ |
---|---|---|---|
ルビアス FC LT2000S | DAIWA | 5.1 | 5kg |
ステラ C2000S | SHIMANO | 5.1 | 3kg |
ベイトリール
品名 | メーカー | ギア比 | 最大ドラグ |
---|---|---|---|
アルファス AIR TW 7.1 | DAIWA | 7.1 | 3.5kg |
メタニウム 7.1 | DAIWA | 7.1 | 5kg |
アユイングができる河川
鮎釣りは漁協が管理している河川で遊漁料を支払っておこなわれることが一般的だがレギュレーションが細かく決められている場合が多く、ルアーを使った釣りが禁止されていたり禁止ではないが許可されている区間が限定されていたりすることもあるので注意が必要。以下にいくつかの河川の対応状況を示す(いずれも2022年時点での情報)。
名称 | 状況 |
---|---|
男鹿川(栃木県) | 芹沢橋下流がアユルアー可能エリア。 |
鬼怒川(栃木県) | 友釣りタックルで疑似おとりを使うは一部区間で可能だがリール竿の使用は禁止。 |
久慈川(茨城県) | 8月1日鮎ルアー解禁(友釣り専用区間は除く)。 |
多摩川(東京都/神奈川県) | 川崎河川漁業協同組合管轄の多摩川原橋からガス橋までの区間でルアーを使った鮎釣りが可能。 |
相模川(神奈川県) | 座架依橋上流端から昭和橋の区間で可能。 |
桂川(山梨県) | 一部区間を除き9月1日から可能。 |
揖斐川(岐阜県) | 揖斐川中部漁業協同組合管内で可能(禁漁区を除く)。 |
長良川(岐阜県) | リール、リール竿の使用は禁止となっている。 |
貴志川(和歌山県) | 一部区間で可能。 |
愛知川(滋賀県) | 永源寺ダム下流の本流はアユイング可。 |
保津川(京都府) | 7月24日にルアー釣りが解禁。清滝川でも8月15日以降可能。 |
千代川(鳥取県) | 友釣り専用区間以外では可能。 |
神戸川(鳥取県) | 禁漁区間を除き可能。 |
仁淀川(高知県) | 友釣り専用区間、毛鉤専用区間以外では可能。 |